レバレッジ型投資信託おすすめ8選(iFree & Direxion)

インデックス投資
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悩みを抱えた人
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最近レバレッジ型投資信託が人気あるようだけど、どれを選んでよいのかわからないし何だか危険そう。

こんなお悩みを抱えていませんか?レバレッジ型投資信託を正しく理解して投資すれば資産形成を効率的に行うことができます。

本日はレバレッジ型投資信託の中でも有名なiFreeレバレッジシリーズとDirexion社のETFについて紹介します。

レバレッジ型投資信託とは

レバレッジ型投資信託の特徴

レバレッジ型投資信託は株価インデックスの日々の値動きをn倍になるように設計されたファンドです。値動きと同じ方向にn倍に動かすように設計されたファンドをブル型、値動きと反対のマイナス方向に動くように設計されたファンドをベア型、またはインバース型と呼びます。

インデックスを2倍、3倍の値動きにするための手段として、ファンド内では先物取引やオプション取引を使っています。そのため非常に大きな値動きをした際は設計した倍率に連動できないこともあります。

投資信託であるため元本割れをすることが無く、レバレッジ商品でありながらFXやCFDに比べると安全に投資を行うことができます。投資信託のeMAXIS SlimシリーズやETFのVTI, VOO等と比べると信託報酬は0.9~1.5%程度と高めですがレバレッジが効かせられると考えれば適正価格と言えます。

レバレッジ型投資信託のパフォーマンス

レバレッジ型の投資信託に興味がある方は、まず間違いなく投資パフォーマンスを気にするはずです。まずは通常のNASDAQ100のインデックス指標について確認します。

出展:https://www.daiwa-am.co.jp/ifree_series/leverage/nasdaq100.html

NASDAQ100単体で見てもS&P500を大きく凌駕していることが分かります。このNQSDAQ100に2倍のレバレッジをかけた場合の株価の推移を確認します。

出展:https://www.daiwa-am.co.jp/ifree_series/leverage/nasdaq100.html

NASDAQ100単体で見ても十分な成長なのに加えレバレッジをかけることでさらに成長を加速することができます。これがレバレッジの大きな魅力です。

レバレッジ型投資信託に投資をすることで、経済が好調であれば年間利回り10%~20%は現実的に可能です。3倍ETFを使えばそれ以上のパフォーマスも十分に狙えます。

リスクを取ってでもパフォーマンスを上げたい人にとって、レバレッジ型投資信託は非常に有効な投資先となります。

レバレッジ型投資信託の減価について

レバレッジ型投資信託は内部で先物取引を使っています。そのため毎日値洗いをするため上がって下がってを繰り返すと減価と呼ばれる現象が起きます。

例えば、100万円分の投資信託が毎日-10%、+10%・・・を繰り返した場合、資産価値は以下のように推移します。

レバレッジ無しの場合
  • 100万→90万(-10%)
  • 90万→99万(+10%)
  • 99万→89.1万(-10%)
  • 89.1万→98万(+10%)
  • 98万→88.2万(-10%)
  • 88.2万→97万(+10%)
  • ・・・

一方、値動きを3倍の-30%、+30%・・・にした場合、資産価値は以下のように推移します。

レバレッジ3倍による減価の影響
  • 100万→70万(-30%)
  • 70万→91万(+30%)
  • 91万→63.7万(-30%)
  • 63.7万→82.8万(+30%)
  • 82.8万→58万(-30%)
  • 58万→75.4万(+30%)
  • ・・・

レバレッジ無しの場合は97万なのに対しレバレッジ3倍では75.4万まで値下がりしてしまいます。このように同一レンジで株価が上下を繰り返すと資産額が目減りしていく現象を減価と呼び、値動きが大きくなるほど影響が大きくなります。レバレッジ型投資信託が長期積立に向かないと言われているのは減価の影響が大きくなるからです。

一方でレバレッジETFは毎日値洗いを行うため、どれだけ値下がりしても損切りが発生しないというメリットもあります。毎日20%値下がりした場合を考えます。

ETFはロスカットされない
  • 100万→80万(-20%×1)
  • 80万→64万(-20%×2)
  • 64万→51.2万(-20%×3)
  • 51.2万→40.96万(-20%×4)
  • 40.96万→32.78万(-20%×5)

-20%が連続5日発生しても資産額はゼロにはなりません。絶対にロスカットされないし追証も発生しないのがメリットです。

一方CFDで元値100万を使ったレバレッジ3倍の取引の場合、資産額が-33%なったらロスカットされます。

CFDはロスカットが発生
  • 300万→240万(-20%×1)
  • 240万→192万(-20%×2)・・・この時点でロスカット
  • 192万→153.6万(-20%×3)
  • 153.6万→122.9万(-20%×4)
  • 122.9万→98.3万(-20%×5)

CFDでは元本に対してレバレッジを効かせて資金を動かすため、2倍なら-50%, 3倍なら-33%, 5倍なら-20%で強制的にロスカットになります。

レバレッジのかけ方に違いがあることを理解したうえで、余裕資産で行う限りはリスクは限定的です。あまり過度に恐怖を覚えることなく少しずつ取り入れながら自分に合ったリスク許容度を見極めていけば大丈夫です。

レバレッジ型ETFであればロスカットの心配が無い代わりに減価が発生します。一方CFDであれば減価の影響が無い代わりにロスカットのリスクがあります。

レバレッジ型ETFとCFDのレバレッジ取引には違いがありますが、どちらも自分の資産にレバレッジをかけ値動きを大きくすることができるので非常に有効な武器となります。

てんおく
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レバレッジETFは追証が無いので、余裕資金で投資をする分には安全な投資が可能です

レバレッジ型投資信託の種類

ここからは、レバレッジ型の投資信託とETFでそれぞれ有名な2つのファンドを紹介します。

iFreeレバレッジ

大和アセットマネジメント株式会社ではiFreeと呼ばれるインデックスファンドシリーズを提供しています。一般的なインデックスのiFreeに加え、レバレッジを加えたiFreeレバレッジが有名です。特にNASDAQ100のレバレッジ2倍ファンドに関してはレバナスと呼ばれTwitterでも非常に人気が高いファンドです。
iFreeシリーズ一覧

Direxion社のレバレッジETF

Direxion社は1997年に設立された投資運用会社で、従来のファンドにはないレバレッジ型のETFをメインに扱っています。SOXLTECLはTwitterでもよく見かけるETFとなりました。
Direxion社のETF一覧

大和アセットおすすめ投資信託

投資信託でレバレッジをかけるメリットは、普段使っているSBI証券や楽天証券で気軽に始められることです。基本のインデックス投資に加えてサテライトとして気軽に始められます。

てんおく
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ここからは、大和アセットが提供する投資信託でおすすめの3つのファンドについて紹介します。

1位:iFreeレバレッジNASDAQ100

iFreeレバレッジNASDAQ100レバナスとも呼ばれNASDAQ100の2倍の値動きを目指した投資信託です。

Twitterでも非常に人気を博しています。人気のきっかけは何と言ってもYoutuberの風丸さんの存在が大きいです。レバナスを用いた資産形成の動画はどれも10万回を超えています。私も初めて動画を見たときは衝撃を受けました。今では自分のポートフォリオにもレバナスを組み込んでいる程です。

私がレバナスについて細かく語る必要はありませんが、国内の投資信託として積立でき、一般NISAやジュニアNISAでも投資可能、信託報酬も約1%とアクティブファンドとしては良心的なため、コアのインデックス投資と合わせてサテライトで積立するのにもうってつけです。

2位:NASDAQ100 3倍ブル

NASDAQ100 3倍ブルはNASDAQ100の3倍の値動きを目指して作成された投資信託です。NASDAQ100の3倍のファンドとしてはTQQQが有名ですがSBI証券や楽天証券ではTQQQは扱われておりません。しかし大和アセットのNASDAQ100 3倍ブルを利用すればSBI証券や楽天証券でも購入することができます。

信託報酬は1.5%程度と少し高めで積立に対応していないのですが、普段使っている証券会社でNASDAQ100 3倍ファンドを購入できるので値下がり時を狙ってスポット購入するのに有効です。

3位:iFreeレバレッジS&P500

iFreeレバレッジS&P500もレバナスと同様iFreeレバレッジシリーズの1つで、S&P500の2倍の値動きを目指した投資信託です。通常のS&P500の積立では物足りない際にサテライト的に利用するのに適しています。

一般NISAや積立にも対応しているためサテライトとして積立するのにも便利です。このあたりは1位のレバナスとほぼ同じ位置づけです。

NASDAQ100は情報技術やコミュニケーション(主にGAFAM)の比率が高く値動きが激しいのが特徴ですが、S&P500は各セクターに広く分散されているため安定した値動きが見込めます。
参考:S&P500ヒートマップ

Direxion社おすすめETF

てんおく
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ここからはDirexion社の中でもおすすめする5つのレバレッジETFについて紹介します。

※2021年10月時点の構成比率を元に掲載しています。

1位:SOXL

SOXLは半導体および半導体装置のSOX指数を元に3倍の値動きを目指すように作られています。構成される主な銘柄は以下の通りです。

NoSOXL構成銘柄比率
1NVIDIA Corp10.45%
2Broadcom7.80%
3Intel Corp7.04%
4QUALCOMM5.52%
5Texas Instruments5.09%
6Advanced Micro Devices5.05%
7Marvell Technology4.48%
8ASML Holding4.22%
9KLA Corp3.87%
10NXP Semiconductors3.80%

2位:CURE

CUREはヘルスケアセクターのIXVTR指数を元に3倍の値動きを目指すように作られています。構成される主な銘柄は以下の通りです。

NoCURE構成銘柄比率
1Johnson&Johnson8.78%
2Unitedhealth Grp7.61%
3Pfizer4.98%
4Thermo Fisher Scientific4.64%
5Abbott Labs4.33%
6Danaher4.00%
7Abbvie3.94%
8Merck & Co Inc3.93%
9Lilly3.79%
10Medtronic Plc3.48%

3位:UBOT

UBOTは産業用含むロボットや人口知能の指数であるIBOTZNTを元に3倍の値動きを目指すように作られています。構成される銘柄は以下の通りです。

NoUBOT構成銘柄比率
1Upstart Holdings10.99%
2Keyence8.63%
3Intuitive Surgical8.14%
4Nvidia8.10%
5ABB Ltd7.34%
6Fanuc6.78%
7Omron5.28%
8Smc4.48%
9Daifuku4.44%
10Yaskawa Electric4.22%

4位:TECL

TECLはテクノロジーセクターのIXTTR指数を元に3倍の値動きを目指すように作られています。構成される主な銘柄は以下の通りです。

NoTECL構成銘柄比率
1Apple22.01%
2Microsoft20.98%
3Nvidia5.11%
4Visa Incorporation3.72%
5Paypal Holdings3.03%
6Mastercard3.00%
7Adobe Inc2.72%
8Salesforce2.61%
9Cisco2.27%
10Intel2.14%

5位:WEBL

WEBLはインターネットコンポジットセクターのDJINETT指数を元に3倍の値動きを目指すように作られています。構成される主な銘柄は以下の通りです。

NoWEBL構成銘柄比率
1Amazon9.38%
2Facebook – Class A7.16%
3Alphabet Inc – Class A5.04%
4Paypal Holdings4.98%
5Salesforce4.94%
6Netflix4.94%
7Alphabet Inc – Class C4.70%
8Cisco4.37%
9SNAP Inc3.08%
10Snowflake Inc2.84%

おすすめETFの比較

紹介した3つの投資信託と5つのETFの構成銘柄を比較した結果です。青下線はNASDAQ100の上位10位の銘柄を示しています。

 NASDAQ100S&P500SOXLCUREUBOTTECLWEBL
1位AAPLAAPLNVDAJNJNVDAAAPLAMZN
2位MSFTMSFTAVGOUNHISRGMSFTFB
3位AMZNAMZNINTCPFEABBNVDAPYPL
4位TSLAFBQCOMABTFanuc
(6954)
VGOOG
5位GOOGGOOGTXNABBVKeyence
(6861)
PYPLGOOGL
6位GOOGLGOOGLAMDTMOBRKSMANFLX
7位FBBRK-BMRVLMRKTECNADBECRM
8位NVDATSLAASMLLLYYASKYINTCCSCO
9位PYPLNVDAKLACDHRRNSHFCRMZM
10位ADBEJPMNXPIMDTJBTCSCOSNAP

Direxion社でおすすめした上位3つのSOXL, CURE, UBOTはNASDAQとの銘柄の重複が少ないファンドを選んでいます。半導体、医療、ロボットはいずれも将来成長が期待できるセクターです。

S&P500やNASDAQ100をインデックス投資のコアとして考えた際にSOXL, CURE, UBOTはサテライトとしてバランスよく投資できます。

TECL、WEBLに関してはNASDAQと重複が多いことがわかります。もしTECLやWEBLをサテライトとして選ぶ際はレバナスNASDAQ3倍ブルを選ぶのも有力な選択肢です。私は投資信託でレバナスの積立をしているため、TECLやWEBLは選ばずSOXLを対象に選びました。

まぁ、このあたりは好みの問題かもしれません。3倍でレバレッジを効かせてGAFAMの成長効果を得たいか、NASDAQ100指数として成長を狙うかの差です。私はレバナスでテクノロジー全般の成長×2倍の積立と、SOXLで半導体分野の成長に3倍レバレッジを取ることにしました。どれを選んでも長期的には成長してくれること間違いありません。

レバレッジETFを選ぶ時の注意

基本的にS&P500やNASDAQ100の指数に対して積立投資をしていれば5~7%のパフォーマンスは期待できます。

インデックス投資だけでは満足できない際にセクター株や個別株、レバレッジをかけてリターンを狙いますがどちらもリスクが高くなります。リスクの順位は以下の通りです。

オルカン<全米株式<S&P500<NASDAQ100<セクター株<個別株

分散する銘柄が減れば減るほどリスクが上がり同時に期待リターンも上がります。個別株に投資をする場合、銘柄の業績次第では投資資産の大半が値下がりするリスクもあります。

単純にレバレッジをかけて資金効率を上げたければS&P500やNASDAQ100にレバレッジをかけた方が安全です。その意味でレバナスは非常に有効な選択肢の1つです。

NASDAQ100よりもさらに効率的に利益を上げたい、リスクを負っても構わないという人でなければ3倍ETFはおすすめできません。

いずれにしても、レバレッジ型投資信託への一括投資は避けてください。資産額10~20%から始めて慣れてきたら比率を上げるのが良いです。

レバレッジ型投資信託の積立について

レバレッジ型の投資信託やETFは資産形成のスピードを上げる武器にもなる反面、マイナス局面では全額を失う諸刃の剣にもなりえます。

リーマン時は株価は-50%、コロナショックでは-30%の暴落が起こりました。レバレッジ2倍なら-60%、レバレッジ3倍なら-90%になる局面が訪れることを意味します。

「頑張って貯めた100万円が暴落時は10万になっても構わない」と誓い、魔人ホールドできる人でないとレバレッジ積立は続けられません。最悪なのは下落の途中で狼狽売りすることです。

日々の値動きで売買するつもりであれば、レバレッジETFではなくCFDを利用すべきです。減価も発生しないしレバレッジも1~10倍で自由にコントロールできます。トライオートETFを使って裁量取引するのもありです。

基本はレバレッジなしの全米株式やS&P500に積立して、20%程度からレバナスや3倍ETFを取り入れるのがおすすめです。

レバレッジ型投資信託まとめ

レバレッジ型投資信託まとめ
  • CFDと違いロスカットは発生しない(メリット)
  • 減価が発生する(デメリット)
  • 信託報酬は1%程度のため良心的
  • サテライト投資として少額で一部導入するのが基本
  • レバナス, SOXL, CURE, UBOTがおすすめ

以上、レバレッジ型投資信託について紹介しました。

レバレッジは上手に使えば武器にもなる反面、下げの局面では猛威を振るう諸刃の剣にもなります。自分のリスク許容度に応じて少額から取り入れるようにしてください。

てんおく
てんおく

何事も一括投資はリスクが高いです。現物投資、レバレッジ投資、自動売買、仮想通貨など複数を組み合わせることをおすすめします。

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